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構造体について
「大断面木構造体」とは、どのようなものでしょうか?
木材の断面が大きな材を使用して構造体を造ります。
一般住宅で使用される柱の大きさは、3.5寸角(10.5×10.5㎝)がほとんどです。最近は4寸角(12㎝×12㎝)も使われるようになりました。HABITAでは、一般には流通していない15×15㎝の5寸角柱を採用しています。さらに、梁には1尺(30㎝)の大断面材を使用しています。
ヒノキやマツなどのその他の国産材や、レッドウッドなどの外国材での供給は可能ですか?
現在、供給しておりますのは、スギの集成材だけとなっております。
ただし、地域に応じて、土台をヒノキの集成材などと、一部の対応はしております。なお、外国材での供給は考えておりません。
木材の節が気になります。
日本住宅の歴史の中で節がないことが高級であるとされた次期のなごりがあるようです。
節があることによって強度が落ちるとは一概には言えません。自然の木に節があるのはごくあたりまえのことです。手間暇かけて無節にした木材は、どこか作為的なものを感じるのではないでしょうか。千利休の茶の湯の文化も、床柱に節くれだった丸太をあえて使用したように過度な装飾性や作為性を遠ざけています。本来の自然の木の良さを活かすことがHABITAの家づくりです。
無垢材を使用したいのですが
大断面での国産無垢材は可能ですが、しっかりと乾燥できる工場が少ないのが現状です。
乾燥できる工場でも乾燥工程に倍以上の時間がかかることで、コストは相応に割高なものとなっています。一般的に住宅で使用される木材の含水率は20%程度で、「現し」にすると、冷暖房を使用する現代の空気環境としては乾燥が十分とはいえません。干割れ(乾燥して割れができること)や歪みの問題も考慮した上で、10%未満まで一度乾燥させて作る集成材にしています。
コスト的に他と比べて、どうなのでしょうか?
住宅のコストはどこにどれだけ費用がかかっているのか明確にわかることが大切です。
一般的な住宅において、構造体に使用される木材の材積は、およそ11㎥前後です。そのコストは、未乾燥材や外材などの安価な材料で工事費の10%ほど、つまり2000万円の家で200万円以下(約40坪ほどの建物の場合)なのです。本来であれば、住宅の資産価値を考えても消耗品のような材料とは違って、構造体にもっとコストをかけるべきなのです。HABITAの構造体は一般住宅の倍の約21㎥です。何が高くどの程度だと安いという感覚は人それぞれですので、構造体の金額とあわせて全体の金額を比べていただければ、どこに費用がかかりすぎているのかがわかりコストの比較になると思います。
200年も持つという保証はあるのですか?
「技術」から「200年」を語っても、科学的な検証とはあくまで模擬的なもので、「200年住宅」を実現することは難しいでしょう。
HABITA 200年住宅は、単に物理的に200年もたせるというだけでなく、長持ちする家をつくることで、家族が住み継ぎ、家系もつながってほしい、との想いも込めています。耐震基準ひとつとっても、数十年の間に変化するものです。HABITA は、「200年住宅」から「技術」を考えます。HABITA の技術力が200年の耐久性を持つから、「200年住宅」を可能にするのではありません。「200年住宅」を実現するにはどのような「技術」が必要かを追求する、それがHABITA のアプローチです。
地産地消ということは県産材ということですか?
基本的にはそのとおりです。
しかし、それぞれの県に産材の特徴や行政の取組にも違いがあります。さらに、現状では地元の木材を加工する集成材工場が全国にあるわけではありません。そのため、県によっては有利になる場合とそうでない場合があります。たとえば、地元の木が貴重であり、かつ地元に加工工場がない場合は、原木の高騰から加工のための運搬費が往復でかかりますので大変な割高となります。弊社と提携している各所の加工工場から時間とコストを抑えたご案内をいたします。