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杭州教会

木の香りに包まれる教会
1600年前に中国から木造技術は伝来し、日本の中で熟成されてきた。さらに現代技術の中でも木造の技術は進化を遂げてきた。五感で感じる快適さを含む木構造のデザインは、現在の中国の人たちを感動させている。千年を超えた日本の恩返しの証しが、時間をかけて新しい中国建築の未来を作ってゆく。


建築には「場」を構築し、そこに新たな人間活動を育む力がある。この教会は、デベロッパーである浙江万科が住民クリスチャンの為に寄贈したものであるが、同時に地域住民に新たな「繋がり」と「出会いの場」を提供する持続的(サステイナブル)開発事業でもある。
教会という極めて西洋的建築形式を、どうように中国的に変容させ、良渚の自然的風景に同化させるか。大礼拝堂に木造大架構を採用し、明るく開放的に自然との一体化を図り、また、中庭・回廊という古典的建築空間を、禅的・メタフォリカルに表現することで、信仰を越えた住民の精神的繋がりの「場」を構築している。

 

信仰を越えて人々が集う「場」
教会を、信仰を越えて人々が集う「場」にすることは、①木造大聖堂、②禅的な中庭・回廊、③既存地形を生かしたランドスケープ、により実現している。特に木造の自然、素朴さ、美しさを生かすために、大聖堂には杉材の香りを留める為に塗装を施していない。また聖堂内部の装飾を排除した木構造の空間で表現することで、「物」そして「人」本来の美しさを伝えている。
 

杭州教会情報
 

1階   127坪
2階   15坪   大礼拝堂 総面積142坪(470㎡)
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